KYOTO, JAPAN

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NEWS 2023.07.08 - 2023.07.31

《 大島紬 -奄美群島の織物‐ 》

Y. & SONSPosted on 2023.07.24

亀甲絣を中心にその他にもシンプルな男物の柄を多数取り揃えております。仕立て上がりのきものもご試着いただけますので、是非この機会にご覧くださいませ。また、さんちで実際に使われていた糸などもお手に取ってご覧いただけます。

期間:7月8日(土)~ 31日(月)

場所:Y. & SONS 京都


大島紬の起源には諸説ありますが、鹿児島では、奈良時代以前から養蚕が行われ、手で紡いだ糸で紬が生産されており、その頃から、奄美に自生するテーチ木を使った草木染めが行われていたと伝えられています。734年には、東大寺や正倉院の献物帳に「南の島から赤褐色の紬が献上された」との記録が残されており、これが現在確認できる最古の記録であるとされています。

江戸時代初期の大島紬は、手引きの真綿糸を用い、「地機」と呼ばれる原始的な織機で織られており奄美大島で作られている紬は、他に類を見ないほどの絹織物として江戸幕府にも伝え及んだといいます。

1720年には薩摩藩より「紬着用禁止令」が出されます。これにより島民が絹織物である大島紬を着用することは許されず、薩摩藩への貢物として作られるようになりました。一説によると、その頃、奄美の島民が「薩摩藩の役人に見つからないように」と田んぼに着物を隠し、のちに引き上げてみたら黒く染まっていたことから、大島紬の要である「泥染め」が始まったという言い伝えもあります。

そして、大島紬の生産を飛躍的に効率化させる「高機」が、奄美大島出身の永江伊栄温氏によって開発されます。従来の地機は、全身の力を要する重労働でしたが、高機の誕生により生産向上が図られました。

大島紬の進化の歴史からも、奄美大島の方々の大島紬への想いの強さを感じます。また、島の約八割が山であるため、助け合う精神(結の精神)が生まれ、脈々と受け継がれてきた団結力が、大島紬の三十数工程にも及ぶ分業を可能にしているように感じます。


《 西郷柄 》

 

格子の中にさらに細かい絣柄が入る緻密で複雑な「西郷柄」は、分業で作る大島紬の製作工程において最高の技術力が必要とされます。その技術と品質の高さから、島の誉である西郷隆盛に冠して、その名前が付いたと言わています。

本場大島紬 / 西郷柄 ¥550,000(税込)

 

《 亀甲柄 》

 

幾何文様としては最も古く、亀の甲羅に似た六角形をした文様を表す伝統的でシンプルな柄。

本場大島紬 / 亀甲柄 ¥330,000(税込)

 

 

 

《 十字絣柄 》

 

一元式で織られた十字絣柄の大島紬。「一元(ひともと)式」とは、タテ糸2本、ヨコ糸2本を交差させて、風車のような井型の絣模様をつくる織り方のことを言います。

本場大島紬 / 十字絣柄 ¥352,000(税込)

 

 

《 夏大島 》

 

盛夏用に強い撚りをかけた駒糸を使用し手織りしている大島紬です。 透け感とシャリ感が特徴で、さらりとした肌触りです。単衣から夏を通して着ていただけます。

本場大島紬 / 夏大島 ¥605,000(税込)

 

 

 

【 お仕立てについて 】 きもの・羽織のお仕立ては全て、単衣特選手縫い仕立て付きです。


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また、スタイリングのご相談や着付けのこと、またお手入れのこと等、分からないことがございましたら気軽にお店スタッフにお問い合わせいただければ幸いです。皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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