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しめ縄職人 上甲 清 -しめ縄・藁細工展-

Posted on 2025.01.15

  日本全国のものづくりのさんちや、国内外問わず様々なブランドと共にものづくりを行ってきた Y. & SONS では、日常の中で使われて生活を豊かにして欲しいという想いから、籠や扇子、手拭などを多く 取り扱ってきました。

そしてこの度「手に取った方に幸せが訪れるように」と願いを込めて作られている、上甲 清さんによるしめ縄と藁細工を初めてお取り扱いいたします。   

期間:2025年1月4日(土)~1月31日(金)
場所:Y.&SONS 京都


【ものづくりについて】

愛媛県西予市で四半世紀以上、米づくりをしてきた上甲 清さん。
しめ縄専用の稲を自ら栽培して、田植えから稲刈りまで丹精を込めて行っています。

「良いしめ縄を作るには良い稲が必要。何事も素材が大事。」
上甲さんのものづくりは、田植えからはじまります。食べるためではなく、藁細工に使用するために作っており、用途に合わせて様々な品種を育てています。また稲刈りは大型の
機械を使わず、全て手作業で行われており一番美しい状態で藁を刈り取れるように研究を重ね、種類に合わせて肥料を与えるタイミングや量、水温などを調整していると言います。

私たちが初めて上甲さんを訪ねた際、稲刈りの体験をさせていただきました。
共に稲刈りをする中で、私たちの汗かく姿を見て「一から材料を作るのは大変だろ?だから良いものが作れる。」と語る上甲さん。材料への拘りが善いものづくりへの第一歩だと感じました。


【お取り扱い商品】

「宝結び」 白 / 黒

上甲さん独自のデザインです。
四国三大祭りの一つで、愛媛県新居浜市で行われる「新居浜太鼓祭り」で用いられる、太鼓台が乗る山車に施されていた結びから着想を得て作られています。
連続する無限を意味し、永久の繁米、長寿、多幸などを願う吉祥紋で「手にした人に、多くの幸せが訪れてほしい」という想いが込められています。
「えび締め」白 / 黒

背の曲がった形が老人を思わせるため、「腰が曲がるまで元気でいられるように」と、健康長寿の願いを込め、おせち料理や正月飾りの装飾に多用される海老。

えび締めのしめ縄飾りは、古代中国で、結界として家の門に張っていた「注連」という縄に由来します。
伝統的な基本のしめ縄にみられる「大根じめ」に少し手を加える形が一般的で、細部を尾や髭、足に見立てている。作り手や地方によって様々な形の特徴があります。

上甲さんが二つの色を作ったのは、それぞれの良さを引き立てるためだそうで、白は柔らかで癒しのイメージで作り、黒は清らかで凛とした印象を持たせています。
「鶴」大 / 中 / 小

古来から「鶴は千年、亀は万年」といわれ、長寿や健康祈願を込めて、家の玄関や神棚に飾られることが多い鶴の飾り。

羽根とくちばしのパーツをそれぞれ閑散期の冬の間に一定数体り貯めておくそうで、これらの部品一つひとつを作るのに最も手間暇がかかるといいます。

一本一本の太さ、色、長さを吟味するため膨大な時間を要する作業です。
くちばしに使用する楊枝は一本ずつ黒く塗り、羽根は正円に切り出すために専用の型を手作りしています。
手仕事の工夫が詰まった作品の一つです。
「亀」大 / 中 / 小 

長寿や繁栄の象徴とされる亀。
亀の子どもである銭亀は、その甲羅が江戸時代の小判に似ていることから、「財福」を象徴し、商売繁盛の祈願としての意味合いや、また、水の属性もあるため、火除けの意味も
含むという説もあります。
親亀・子亀・孫亀三代に見立てて三匹を重ねることで、子孫繁栄、事業繁栄や、三世代の子孫幸運の意も込められています。

上甲さんの人柄を象徴するような、優しい表情の目のパーツは、藁の隙間に入れる必要があるため、さし目というビーズの部品を使用しています。


上甲 清について
1936年(昭和 11年)生まれ。
愛媛県西予市宇和町西山町山田に工房を構える、藁職人。
2002年 ~ 2018年 藁文化を伝える為、全国各地で大会やイベントに参加。
2021年 21世紀えひめの伝統工芸大賞 愛媛朝日テレビ社長賞 受賞。

米農家に生まれ育った上甲さんにとって、藁は身近な存在でした。
上甲さんが生まれ育った西予市宇和は「わらぐろ」と呼ばれる、藁を乾燥し貯蔵するためのものがあります。
幼い頃からご両親の手仕事を見ながら、俵や草履、むしろなど、藁を使った日用品を作ってきました。

藁文化を将来に残すため 2002年に「宇和わらぐろの会」を発足し、会長としてわらぐろの保存や PR に尽力していく中で、しめ縄や藁細工作りも行っています。


■Instagram Y. & SONS 京都
https://www.instagram.com/yandsons_kyoto

DM、電話(075-256-4090)での問い合わせも受け付けておりますので、気軽にご連絡ください。

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